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マウスピースによる治療例:顎関節症

悪いかみ合わせ(不正咬合)やあごの異常(顎関節症)が原因であることも!

専門的には以下の3つに大別されます。

顎関節症マウスピース

上あごは、いわゆる頭がい骨の一部として固定されています。 しかし下あごは、骨では固定されておらず、顔皮膚と筋肉、靭帯でブランコのようにぶら下がっているだけなのです。 この不安定な下あごの位置を決めているのが、かみ合わせなのです。 かみ合わせを基準とした位置で、口の開閉や咀嚼(そしゃく:ごはんを噛んですりつぶす動き)の度に、この不安定な下アゴを上アゴや顔、首のまわりの様々な筋肉や靭帯、関節円板が関わりながら、バランスを取っているのです。

顎関節症原因

あごを動かす主な筋(咀嚼筋)には、咬筋(下顎の閉口運動)、側頭筋(下顎の閉口運動と後退)、内側翼突筋(下顎の閉口運動:下顎骨の内側なのでイラストでは見えません)、外側翼突筋(開口運動、下顎の前方運動、側方運動)の4つがあります。 その他の咀嚼に関係する筋として舌骨上筋群があり、主なものに顎二腹筋(下顎を引き下げる)、顎舌骨筋(下顎を引き下げる)、オトガイ舌骨筋(下顎を 後方に引く)があります。 また、首の周りには、舌骨下筋群、胸鎖乳突筋、僧帽筋、後頭筋などがあります。

このように、顎関節の運動にはいろいろな筋肉がかかわっているので、顎関節症などのあごの異常は頭痛や肩こりの原因にもなるのです。


かみ合わせの高さ=顎間距離→関節のスペースに関係する。

関節のスペースが狭くなると、関節円板の動きが障害を受けたり、あごの動きに関係する筋肉に負担がかかったりする。

あごの痛みや頭痛、肩こりなどを引き起こす。

顎関節症対応マウスピース 右側は歯が2本しかない状態での顎関節の位置を表しています。歯がある側は2本の歯によって顎関節のスペースが確保されています(印)。  逆に左側は歯がない側は↑で示されているように、顎関節のスペースが狭くなっています(印) 。  このように、歯のかみ合わせによって、上下のあごの距離(顎間距離)が決まり、関節のスペースが確保されているのです。  図の左のように、顎関節のスペースが狭くなると、関節円板がスムーズに動かなくなります。また、口を閉じる筋肉は縮んだ状態が続くので血行不良となって(正座をし続ける状態と同じです)痛みに敏感になります。またその他、あごの動きに関係する様々な筋肉に負担もかかります。そのため、あごの痛みや頭痛、肩こりなどを引き起こすのです。

顎間距離が低くなると、
@ 顎関節の空間も狭くなるので、円板の動きがスムーズに動かなくなるので、→開口の時の違和感や痛み、耳の前がカクッと音が鳴ったり、耳鳴りを感じることも。

A あごと支える筋肉は縮んだ状態が続くので、→あご違和感や痛み、肩こり、扁頭痛や頭痛を起こす。

このような方は要注意! 歯ぎしり歯ぎしりがひどいと、歯がすり減って歯が短くなるので、顎間距離も低くなります

・ 歯が抜けたまま放置している。

・ むし歯で穴が開いたまま治療していない。

・ 片方ばかりで噛む偏側性の噛み癖がある。

・ 歯ぎしりやくいしばり、TCHがある。

・ 朝起きた時に、顎が痛い、頭痛がする、肩こりがある。

このような方は、歯のかみ合わせ高さや顎間距離が左右でアンバランスになっている可能性があります。
下顎骨はプランコのように吊り上げているので、左右のバランスがくずれると、下あごが中心からズレ、@、Aの症状がさらに悪化するばかりでなく、下の写真のように顔貌まで変形してきます。

顎の歪み

あなたのあごはズレていませんか?

顎関節症の治療法 / あごの痛み、頭痛、扁頭痛、肩こり予防

顎関節症 顎関節症やそれによって引き起こされるあごの痛み、頭痛、扁頭痛、肩こり予防のひとつにマウスピース療法があります。  これらの症状の原因は、顎間距離(上あごと下あごの距離)が低くなり、顎関節のスペースが狭くなることです。 このような状態を放置すると、円板の動きがスムーズに動かなくなったり、顎関節の運動に関係するいろいろな筋肉に負担がかかります。ブランコの鎖のように下顎を支えている側頭筋頭の緊張は頭痛や扁頭痛を引き起こし、首、肩、背中、肩甲骨に広く付着する僧帽筋や、頭から首前方に付着する胸鎖乳突筋などの緊張は、肩こりの原因となります。
厚みを与えたマウスピース
マウスピース

そこで、必要な厚みを与えたマウスピースを装着することによって、顎間距離を高くし、顎関節のスペースを確保します。 筋肉は安静時のリラックスした位置にキープされ、筋緊張を防止します。

手順

診察検査を受けた後歯型をとります。その1〜2週間後にマウスピースをお渡しします。


左図は、マウスピースの厚みの分だけ、下あごが下がり、関節スペースを確保します。 あごの動きに関係する様々な筋肉もリラックスした位置で保たれ、過度な筋肉の緊張を防ぎます。

◆ 注意
顎関節症は様々なタイプがあります。すべての顎関節症の治療法にマウスピース療法が有効ではありません。かえって悪化させることもあります。 市販のマウスピースを自己判断で装着するのは非常に危険です。 また、顎関節治療は大学病院や口腔外科・補綴科などの十分な知識のある医療機関で行いましょう。