1.マスクとグローブ、ゴーグルの着用
2.グローブの患者様ごとの交換
3.患者様用ののエプロン、コップは患者様ごとに廃棄
4.治療器具はドリル等のハンドピースを含め患者様ごとに交換し消毒滅菌
5.診療室は個室
6.診療室、待合室内での空気洗浄機の稼働
7.予約制を取り入れ、多くの患者様を待合室でお待たせしない
8.口腔外バキュームの使用
9.スタッフの頻繁な手洗いと手指消毒
10.玄関、待合室への消毒液の設置
11.診療台や操作パネルなどの消毒液による清拭
12.ドアノブや取手、手すりの消毒液による清拭
窓を開けた定期的な換気
院内感染対策は、院内で感染を広げないだけでなく、院内で働くスタッフが職務以外の日常においても感染しない、院内に持ち込まないことも大切です。
菌やウィルスなど目に見えない敵から防御することはとても難しいことですが、正しい知識を身に着けることで、見えない敵がどこにいるか想像できるようになります。
このように感染に対する知識を持ったものが医療に従事することで、院内感染のリスクを減らすことができます。
病院感染対策の充実のためには、感染制御の専門的知識を有するエキスパートの存在が不可欠です。
この様な専門家をインフェクションコントロールドクター（ICD：Infection Control Doctor）といいます。
ジョイデンタルクリニックには19の学会・研究会で組織されるICD協議会において、養成・認定されたICDがいます。
ジョイデンタルクリニックでは、ICDの指導の下で専門的な感染対策を徹底するだけでなく、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、受付や事務員にいたるすべてのスタッフに対して、感染の知識と対策方法について研修会を行っております。
標準予防策に基づいた感染対策の重要性
当院を受診するすべての患者さんの感染症情報を把握することは不可能です。
そもそもすべての患者さんが自身の感染症を正確に申告しているとは限りませんし、患者さんご本人もご自身が感染していることに気づいていないこともあります。
つまり、患者さんの感染症を正確に把握することは困難なのです。
歯科医師やスタッフは、自らを感染から守り、そして患者さんから別の患者さんへの感染を予防するためには、標準予防策を遵守することが重要になります。
標準予防策とは、「あらゆる人の血液、すべての体液、汗以外の分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、および粘膜には感染性があると考えて取り扱う」という考え方を基盤に、すべての人に実施する感染予防策です。
米国の政府機関である疾病予防管理センターCDC (Centers for Disease Control and Prevention) は、感染対策に関するガイドラインや勧告も数多く発表しています。
ジョイデンタルクリニックでは、CDCの医療施設における消毒と滅菌のためのガイドライン（CDC: Sterilization in Healthcare Facilities）に従い、下記の標準予防策を行っております。
【歯科医療器材の洗浄・消毒・滅菌】
使用後器材は感染性の有無に関係なく、使用目的と使用部位に対する感染の危険度に応じて分類されます。
ガイドラインでは、器具の使用用途及びそれらが関与する感染リスクの程度によって器具や物品をクリティカル器具・セミクリティカル器具・ノンクリティカル器具に分類し消毒・滅菌方法を選択することになっています。
1.洗浄 … 対象物からあらゆる異物（汚染・有機物など）を除去すること（表面の付着物を洗い、すすぐこと）。
2.消毒 … 対象物から細菌芽胞を除くすべて、または多数の微生物を除去すること（必ずしもすべての微生物の殺滅ではない）。
3.滅菌 … 微生物をすべて完全に除去、あるいは殺滅すること（無菌性保証水準（SAL）が10-6を満たしていること）。
滅菌には、オートクレーブ、酸化エチレンガス滅菌、過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌、化学的滅菌などがあります。
オートクレーブは残留毒性がなく、最も安全で確実な滅菌方法として推奨されます。
近年、多くの歯科医院でオートクレーブが設置されるようになってきました。
ジョイデンタルクリニックには、2台のオートクレーブが完備されており、1台に不具合が生じても、もう1台で滅菌できるため、未滅菌のまま器具を使用することはありません。
患者さんから心配の声が多い器具、例えばタービン（歯を削るドリル）、削合用バー、根管治療器具など、ジョイデンタルクリニックではすべて患者さんごとに滅菌したものを提供しています。